◇塗り替える箇所の種類
塗り替える箇所は、外壁・屋根において、様々な種類があります。 これは、外壁の中でも、その部分的な補修塗装にかかわる場合と、そう塗り替えの場合に分かれる事と、屋根においても、屋根の漏水をプラスした塗り替えの工程があるかにかかわっています。 これは、塗料の問題で言えば、漏水を防止するためのプライマー処理がかかるケースと、塗装まで加えるケースに分かれるためです。 外壁の補修に関しても、ひび割れに対する目止めと、防水処理だけで終わる場合もあり、屋根であれば、だれも屋根の外観を確認しないのであれば、外観上の塗装は省くこともあり得ます。 一般家屋においては、屋根が山なりであれば、屋根の外観は露出していますが、コンクリートの二階建て以上の屋根は平屋根の場合、上からしか確認がとれませんので、塗料まで塗る必要はないというかたちになります。 その他のケースでは、屋根屋上にひとが上がる際に、塗装まで加えようとなります。ビルディングにおいて、屋上でリネンを乾燥させたりするケースでは、やはり屋根の塗装は必要でしょう。
◇塗り替えの施工期間
塗り替えの施工期間として、ビルディング形式であれば、多めに見積もって、一か月あれば十分かと思われます。 ですが、ビルディング形式の建物でも、足場から組めば、足組み作業に時間がかかるために、さらに1.5倍は、工期がかかるとみてよいでしょう。 これは、塗り替えの施工期間を準備する依頼側の問題でもありますし、施工側のスケジュール調整の現場でもあります。 塗り替えを行うためには、その見積もりによって、雨水対策がどこまで必要か、そして、どのくらいの重ね塗装が必要かという意味、 そして、その塗料の耐久年数をかけて、次のメンテナンス施工までどのくらいの期間が耐用年数として計算されるかが焦点となります。 つまり、ビルディングや一般家屋にしても、これからの耐用年数を概算して、どのくらいの不動産物件としての期間的価値が含まれるかが、管理組合や不動産オーナーの試算となるのです。 ですので、塗り替えをどのくらい充分にするかは、その塗装の施工期間と比例状態になります。 重ね塗りの段階で、塗り替えの工程に万全を期する状態では、広い屋上の面積がある場合で、数か月にも及ぶ施工期間も必要になることはあります。
◇塗り替えに必要な手続き
塗り替えに必要な手続きは、まず、外観上のレベルでどこまで塗り替えるかという色味の合わせが必要になります。 これは、家屋のデザインコーディネータがいるような工務店では良識の範囲内で、自由な施工塗装が可能となります。 一般家屋の築年数にもよりますが、その補修としての塗装プラス外観の形状を変更する場合に、地域環境との兼ね合いも問題もありますので、 新しくなった塗り替えリフォームの家に住みたい場合では、デザイン関連にたけている設計士に依頼したり、その設計・デザインまで詳しい工務店に頼むと良いでしょう。 大きなビルディング形式の不動産では、不動産管理会社がその策定に出ることもあります。 そして、ビルの管理会社が、そのテナント運営体に、色味の見本を提示することもあります。 ですので、ビル管理に任せるとは言っても、それが分譲住宅である場合では、集合住宅内での、塗装の色味に対する会議も必要ですし、 コンサルタントが提示する色味に、住人が同意するという作業が必要になります。 塗り替えの場合で、表面に透明コーティングをかける場合では、さほど問題はありませんが、住人の為のリフォームというかたちで、 ビルディング運営管理費用からそれが捻出される場合では、やはり会議を持って、その色味を考える必要があります。
◇塗り替えにも、塗装の純度がある
塗り替えにも塗装の純度があり、純度が高いと次の塗り替え工事までの期間が大幅にコストダウンされます。 これは、塗装上の仕組みに高純度の塗料を加えることで、グレードの違う耐久度を装えることになるのです。 ですので、高い金額で塗り替えを依頼すれば、メンテナンスの長期的な費用削減になります。 その不動産建物の耐用年数として、長期が見込める場合では、そのような、短期的なメンテナンスを控えて、長期的な視野で、不動産管理を行っていこうとするのが、一番の得策になります。 実は、メンテナンスとして外壁を塗り替える意味には、そのテナントや空き家のスペースの問題を緩和できる施策となり得る利点があります。 ですので、資金に余剰のあるうちに、そのビルディング運営や、賃貸の一軒家においても、オーナーや管理代行が施策を行うことで、ある意味の長期的な投資と考えることも可能になります。 そして、ビルディングを維持していくにあたり、屋根の塗り替えや壁の塗り替えに依る、経年変化への耐久度が向上し、不動産物件としても充分に地区に貢献することになるのです。 外観上の色味の変更にしても、市街地がスラム化するのを防止する、安全対策となることがあり、外観での美的効果は高いものとなります。